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ゴミ屋敷の片付けが遺品整理(孤独死)の現場になったニュース

少し古いですが、ゴミ屋敷から白骨遺体発見のニュースがありました。
ゴミ屋敷の片付けは何度も経験がありますが、人骨が出たというのは初めて聞きました。

 

民家から白骨見つかる 名古屋・守山区
※中日新聞HPより

28日午後4時ごろ、名古屋市守山区鳥羽見の民家で家の中にたまったごみの運び出しをしていた解体工事作業員が、屋内に人の白骨化した頭蓋骨が落ちているのを見つけ、土地所有者の60代男性を通じ110番した。

土地所有者と建物の所有者は別の人とのことですが、建物の住人は十数年行方知れずとのこと。
このような状況は特異なケースですが、最近のゴミ屋敷や孤独死の問題から考えると、今後増えてきてもおかしくないのではと思います。

セルフネグレクトという問題

高齢者や中高年の人暮らしで低所得世帯に多く見られます。
自分の生活環境や健康に関心を抱かなくなり、人と関わることを極端に拒否し始めます。
また、核家族化や地域地縁関係の希薄化もこの傾向を強めています。
行政や地域の支援も拒否するため、なおさら外部からの保護や関心の目も無くなっていきます。
人目につく時間に外出はほとんどないため、引越したと思われてもおかしくありません。

ゴミ屋敷にいたる過程

セルフネグレクトになると自分の生活環境に関心がないため、掃除や片付けということをしなくなります。
食事もしっかりと取らなくなりますが、多少は食事をするため、ゴミが発生します。
「捨てる」ということをしないため、どんどん溜まっていきます。
最初はゴミ袋に詰めていた物も、だんだんとゴミ袋に入れなくなり部屋の中に山積みにします。
このように、精神的な病気からゴミ屋敷を形成してしまうこともありますし、それとは別に普通に働いている方の部屋がゴミ屋敷ということもありますので、一概には言えませんが。

なるべくしてなる孤独死

そこの住人が居住しているかの関心もなく、また、本人も外部との接触を極端に避けている状態は孤独死にいたる可能性が高まります。
近隣からの異臭がするとの知らせで発見されるということがあります。
人が死亡して腐敗が始まると強烈な臭いが発生しますが、ゴミ屋敷自体も相当強烈な臭いを発しますので発見が遅くなることも考えられます(滅多にないと思いますが)。

ちょっとめんどくさい?ご近所繋がりが防止策

白骨化するまで誰にも悟られずに亡くなった方のご冥福を祈るばかりですが、やはり心が痛みます。
状況を見ておらず、ニュースの伝聞での憶測ですが、凄惨な現場だったであろうと推測します。
行政の把握はどうだったのか、
地域の方は誰も気に留めなかったのか、
住宅街なのかそうでないのか、
と、いろいろ考えてしまいますが、誰にも看取られずになくなるとか腐敗してから発見されるとか、そういったことがない社会になって欲しいし、そのために何ができるかと、こういうニュースを聞くたびに考えさせられるわけです。
一人暮らしの人間には、ちょっと面倒くさいぐらいの地域との関わりが必要なのかもしれません。

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