クリスマスも終わり、年末ムード真っ盛りですね。先日、東京23区内でご依頼をいただきましたので、当社の作業風景を少しお話しします。
ご依頼内容は、
「遺品整理(お子さんの遺品)」
「生前整理(親御さんのもの)」
「貴重品探索(権利証)」
です。
遺品整理と生前整理
親子二人でお住いの物件でした。
親御さんはすでに施設に入所しており、一人で住んでいたお子さんが自死された現場でした。
自死後の発見が早く、いわゆる「孤独死」の現場とはかけ離れた生活感のある部屋でした。
家主を失った居室内はまさに時間が止まったというような空間でした。
ご依頼内容を見積り書と照らし合わせ、ご依頼主と最終確認をいたします。ご依頼漏れの有無などこの段階で確認します。
その後準備してあった資材を用いて、お部屋の片付けに入ります。
今回は、ご依頼主より希望があり、親戚へ分けるものや施設へ持っていきたいものなどの選定作業がありました。ご要望とリストに沿い注意深く仕分け梱包します。
不用品も細かく仕分け「再利用・再資源化できるもの」と「そうでないもの」をより分け、用意した段ボールに梱包していきます。
衣類や紙類など再利用できるものが多数あるので、丁寧に袋詰め・梱包をしていきます。
立派な家具や新品やほぼ未使用の各種雑貨類などは、国内や海外で再利用するために買取とさせていただきました。
貴重品の探索
特に今回は、片付け後に物件を売却されるとのことでした。
ご依頼者様から「ここの不動産の権利証がまだ見つからないんです。」とご相談を受けました。
施設には入られた親御さんからは、「台所」にあるはず、とのこと。
このようなに、ご遺品の探索のご依頼をいただくことは大変多いです。
経験と勘を生かし、上記の仕分け・梱包作業と同時並行で行っていきます。
ただ闇雲に探すのではなく、仕分けをしながら丁寧に探索をしていきます。
ベテラン級のスタッフの凄業により権利証は無事に発見され、ご依頼主の元にお渡しすることができました。
写真のように、婚礼箪笥の引き出しの奥に隠すようにありました。
そして、この婚礼箪笥は、「寝室」にありました。
この箪笥は再販を考えていたので、見逃してしまえば権利証が第三者の手に渡るところでした。
とことん探しますが、それによって片付けのレベルやスピードは落とすことはしません。
専門だからこその徹底した仕分けにより、現金や貴金属が見つかることも多いのです。
専門家だからこそ
仕分けや搬出が終わると、すす払いなどの掃除を行います。
水周りの清掃なども承ることもあります。
ご依頼内容は、
「遺品整理(お子さんの遺品)」
「生前整理(親御さんのもの)」
「貴重品探索(権利証)」
でしたが、一つ一つの作業に心を込め、常に「プラスα」を意識しながら作業させていただきました。
作業完了確認の時、「ここまで綺麗にしていただいてありがとうございます。」とお話しされた時のお客様の安心した顔と、「何もなくなると広いけど寂しいね。」と家財道具がなくなった部屋を見た時の少し寂しそうな顔が印象的でした。